2026-10-19

嘉悦大学学長の講義に参加第3回_20261019

活動報告

◆議事メモ

嘉悦大学大学院 基礎2026後期 真田学長講義(2026/10/19)

1. 開催概要 日時:2026年10月19日(月)18:40〜20:20

講師:真田学長(69歳)

科目:基礎2026後期

2. 講義テーマ

「日本の国家ビジョン欠如と国際環境の中での立ち位置」(岩本が戸別に小見出しつけました)

3. 講義要旨(論点整理)

(1)日本の国家ビジョン欠如への危機感

日本は米国・中国に過度に配慮し、独立国家としての主体性が弱い。

「いつまで敗戦国でい続けるのか」という問題提起。

国家ビジョンがない国家・企業は衰退する。

「とりあえずお金・家族が良ければいい」という価値観は誤り。

「いまだけ・金だけ・自分だけ」では国益を形成できない。

国益の定義が曖昧なまま政策議論が行われている。

(2)国際比較と日本の弱点

台湾・韓国は人口当たりの競争力で日本を上回る。

ノーベル賞受賞者数だけを誇る状況は危うい。

国立大学の独立採算化が研究力低下の一因となり、自信喪失を招いた。

(3)産業政策の方向性

日本は高度な製造装置・部品製造の質で強みを持つ。

量ではなく質・多品種・高付加価値を追求すべき。

シーズ(技術の芽)を見極め、客観・中立・科学的審査で資金投入する仕組みが必要。

中小企業が海外で仕事できるような政策支援が不可欠。

不動産開発は人口減少下でマンション量産ではなく、国家発展に必要な領域へ税金を使うべき。

(4)金融・財政の構造問題

日本の債務は 1150兆円で世界最大規模。

長期金利は政府の資金調達コストであり、財務状況悪化が利率上昇を招く。

国債利回りを下げるために若者に負担を押し付ける発想ではなく、

国家予算の支出の優先順位を根本的に見直す必要がある。

今の円安は金利差によるもので、今後は、ほんとに日本の価値が下がって円安になってしまうかも。

「短期金利を上げ、長期金利を下げる」運用が必要と先生はいう。

(5)貨幣・金融の歴史的背景

貨幣の価値は「拝金主義」に陥ると社会を歪める。

金本位制の歴史、米国の戦争と借金処理、ドル基軸通貨化の経緯。

キッシンジャーによるペトロダラー体制の確立。

イランは円建てで石油輸入するなど、米国に逆らう構造が古くから存在。

中国は人民元の国際交換制度を整備し、為替市場を形成し始めた。

大航海時代、ポルトガルの航海、金銀・武器・麻薬貿易

取引の決済には金融が不可欠であり、

基軸通貨ドルを握る米国はJPモルガンチェイス等を通じて取引をモニタリング可能。

ウクライナ紛争後、ロシアのルーブル価値が上昇した背景には

食料・エネルギー、資源が人間生活の根源であるという事実がある。

4. 講義の結論(まとめ)

日本は「理念なき国家」から脱却し、 世界に貢献し「ありがとう」と言われる国家ブランドを構築すべき。

量ではなく質、短期ではなく長期、

国益を明確化し、国家ビジョンを示すことが急務。

来週は「ビジネスの根幹」について講義予定。

4,感想

80分の講義を通じて、真田先生の迫力に誰もが講義に集中していた。国際金融のプロ 真田先生から、

身近な嘉悦大学で講義を聴けたことに、改めて幸せを感じた。

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