2026-10-05
真田塾_20261005
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◆嘉悦大学大学院 基礎2026後期 真田学長講義(2026/10/5)要約
■全体の結論
日本はすでにインフレ局面に入っており、本来必要な政策(①政策金利引き上げ、②財政引き締め、③増税)を行わず、逆の方向に進んでいるため、円安・物価高・財政悪化が深刻化している。国際情勢も不安定で、エネルギー価格・地政学リスクが日本経済に重くのしかかっている。
■1. 日本経済・金融政策の現状
●インフレ局面に突入
- 卸売物価指数が 7%超 → もはやデフレではない。
- 円安が進行し、輸入インフレが加速。
●円安の背景
- 2022年:米国が利上げ開始(CPI 9%)
- 2024年:米国金利 5.5% → ドル高
- 日本はゼロ金利を続け、キャリートレードで円売りが進行
- 1ドル112円 → 160円(2024年) → 現在157円前後
●適正レートとの乖離
- 購買力平価:105〜115円
- 現状は約37円の円安 → 国民負担が増大
●日本の金利
- 日本:1.25%
- 米国:4% → 金利差が円安を固定化
●外貨準備の減少
- 為替介入で外貨準備が減少
- 7月の協調介入では米国がユーロを売って円を買う(間接的支援)
■2. 本来政府が行うべき政策(真田学長の指摘)
①政策金利の引き上げ
- 通貨供給量を減らし、円の価値を戻す
- 潰れる企業は潰して産業の新陳代謝を促すべき
- 潜在成長率 1.7〜2.0% → 金利は本来 1.75%程度必要
②財政の引き締め
- 日本の財政赤字は 1400兆円
- 長期金利上昇は「財政悪化による国債調達コスト増」
- 支出の優先順位をつけ、設備投資を促す必要
③増税
- 円安160円台に突入すると食品価格がさらに上昇
- 株価は金利上昇で下落するが、金利抑制のために株価を優先するのは誤り
- 年金資産の運用にも影響
■3. 国際情勢と日本への影響
●原油価格
- イラン停戦後67ドル → 110ドル → 現在89ドル
- 中東情勢悪化で原油価格は下がりにくい
- 米国はインフレを利用して経済を押し上げたい
●BRICSの動き
- 中国・ロシア・インドがイラン支援へ傾斜
- 米中首脳会談でイラン原油ルート(マレーシア経由)を止める動き
●ウクライナ情勢
- ゼレンスキー退陣が和平の条件とみられる
- 米軍が黒海に戦艦を入れたことで緊張が高まった
●欧州の混乱
- フランス:教育インフラ劣化、教員不足、移民問題で授業が成立しない
- ドイツ:極右台頭、移民問題深刻化 → EUの二大国が不安定でウクライナ支援に集中
●韓国
- サイバーテロで銀行情報流出(Times報道)
■4. 日本政治へのコメント
- 高市氏は批判を避ける傾向があり、参院に出ないのは「やり込められる」懸念からとの指摘
- 「国民を見て政治をすべき。今だけ・自分だけではだめ」と学長のコメント
■5. コーカサス視察(真田ツアー)
●アゼルバイジャン(人口1040万・イスラム)
- GDP 7700ドル、可処分所得高い
- カスピ海の資源を活用、精製所を持つ
- 為替はドルペッグで安定
- BYDの新車バスが大量導入
- 2026年7月からノービザ化
●ジョージア(人口400万・キリスト教)
- トヨタの物流拠点あり
- レクサスが多数流通
- JICAが特産物支援
●アルメニア(人口300万・キリスト教)
- ソ連時代の「シリコンバレー」
- IT人材が豊富、NVIDIAもオペレーション
- 海外同胞1000万人(仏・米・加)
- コニャック生産が盛ん